板金塗装に使われる赤外線ヒーターとはなにか、仕組みとメリットを詳しく解説

query_builder 2025/06/06
著者:株式会社マサキオート
画像3143
画像3143

「板金塗装の仕上がりがイマイチ安定しない」「乾燥に時間がかかって効率が悪い」と感じていませんか?とくに赤外線ヒーターを使った乾燥に関しては、効果があるのか、電源や温度調整の手間はどうかといった疑問がつきものです。

 

塗装の工程で乾燥時間を最短にしつつ、仕上がりにムラが出ない方法を模索している方は少なくありません。赤外線を利用した乾燥方式は、板金塗装の現場で導入が進んでおり、温度やタイマー機能で調整しながら、塗膜内部まで均一に加熱できることが評価されています。

 

乾燥に必要な機能やタイマー設定、ヒーターのタイプによる違い、用途別の選び方など、無料で調べるだけではわからない実践的な情報を整理しました。レビューを参考にしても、どのヒーターが自分の用途に本当に対応しているのか迷ってしまう方にも役立つ内容です。

 

乾燥ムラによる再塗装や、温度設定のミスによる塗装剥がれといった無駄な出費を回避したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。あなたの作業時間と仕上がりが、目に見えて変わる可能性があります。

高品質な板金塗装でお車を美しく蘇らせます - 株式会社マサキ オート

株式会社マサキオートは、お客様の大切なお車の修理・整備から板金塗装まで、幅広いサービスを提供しております。経験豊富な技術者による高品質な施工と丁寧な対応で、安心してお任せいただけるサービスを目指しています。特に板金塗装では、お車の傷やへこみを美しく修復し、新車のような輝きを取り戻します。また、お客様のご要望に寄り添った最適なプランをご提案し、満足度の高い仕上がりをお届けいたします。お気軽にお問い合わせください。

株式会社マサキオート
株式会社マサキオート
住所 〒649-6246和歌山県岩出市吉田139
電話 0736-62-9385

お問い合わせ

赤外線ヒーターは板金塗装にどんな効果をもたらすのか

通常乾燥と赤外線乾燥の違い

 

板金塗装における乾燥工程は、塗装の仕上がりを左右する重要なプロセスであり、通常乾燥と赤外線乾燥ではその効果に大きな違いがあります。従来の自然乾燥や温風乾燥では、塗装面の外側から徐々に乾燥が進み、内部に湿気が残りやすいため、乾燥ムラや塗膜不良が発生しやすい傾向があります。一方、赤外線ヒーターを用いた乾燥方式では、赤外線が塗膜の内部にまで届き、塗装表面と内部を同時に加熱・乾燥できるため、ブリスターやシワのリスクを最小限に抑えることが可能です。

 

赤外線の特性として、物質の表面を通過してその内部にまで浸透し、熱エネルギーを直接伝えるという性質があります。このため、塗装内部の揮発成分を均一に蒸発させることができ、表面だけが早く乾いて中が湿っているというような状態を避けることができます。結果として、密着性が高く均一で美しい仕上がりを実現できるのが赤外線乾燥の大きな利点です。

 

水性塗料や低溶剤型の塗料など、乾燥に時間を要する環境配慮型塗料が増えている現在、赤外線ヒーターの導入は現代の塗装現場において理にかなった選択と言えます。これらの塗料は従来の温風乾燥では乾きにくく、ムラや剥がれが起きやすいという課題がありましたが、赤外線による内部からの加熱により、均一で確実な乾燥が可能となります。

 

赤外線ヒーターの中には100V対応のコンパクトな製品も登場しており、これまで業務用に限られていた乾燥機器が、個人のDIYユーザーにも広がりを見せています。設置が簡単で使用電力も抑えられるタイプは、小規模な補修作業にも適しており、低コストでプロ仕様の仕上がりを目指す人にとっても魅力的です。

 

乾燥時間の違いも見逃せません。自然乾燥では数時間から丸一日以上かかることが一般的ですが、赤外線ヒーターを使用することで、乾燥時間は15〜30分程度に短縮されることもあります。これにより作業工程の効率が向上し、次の工程にすぐに移行できるため、全体の納期短縮やコスト削減にもつながります。

 

通常乾燥と赤外線乾燥を比較した場合、作業スピード、仕上がりの品質、エネルギーコスト、安全性のいずれにおいても赤外線ヒーターは優れた性能を発揮します。塗装現場の生産性向上と品質安定の両立を実現する手段として、赤外線乾燥の導入は今後さらに広がっていくでしょう。

仕組みとメリット

赤外線の仕組みと塗膜内部への浸透効果

 

赤外線ヒーターによる塗装乾燥が注目される理由の一つは、その「内部から加熱する」仕組みにあります。赤外線は電磁波の一種であり、波長の違いによって「近赤外線」「中赤外線」「遠赤外線」に分類されますが、板金塗装の分野では近赤外線が主に使われています。これは、短波長でエネルギーが高く、塗装された金属表面や塗膜の内部までしっかり浸透し、効率よく加熱する性質があるからです。

 

通常の温風乾燥では、空気を介して塗膜の表面に熱を伝えるため、外側だけが先に乾燥し、内部に湿気が残ってしまうリスクがあります。しかし赤外線乾燥の場合は、赤外線が塗膜全体に吸収され、内部から均一に温度が上昇するため、内部までしっかりと乾燥させることができます。この熱浸透効果は、厚塗りした塗装や水性塗料など乾きにくい塗料に対しても有効であり、乾燥不良や塗膜不良を防ぐために極めて重要な役割を果たします。

 

比較項目 通常の温風乾燥 赤外線乾燥
加熱方法 空気を介して表面から加熱 塗膜に直接赤外線が浸透し内部から加熱
熱伝導効率 空気層によるロスが大きい エネルギーロスが少なく効率的
温度分布 外側が高温・内側が低温 内部まで均一な温度上昇
乾燥時間 長時間必要 短時間で完了
対応塗料 溶剤系塗料向け 水性塗料や厚塗りにも対応可能
仕上がりの均一性 表面だけ乾燥してムラが出る可能性あり 均一に乾燥し、密着性と光沢が安定する

 

赤外線乾燥は塗膜の内部乾燥において大きな効果を発揮します。塗装品質を重視する現場や、スピードと安定性の両立が求められる工程では、赤外線ヒーターの導入が生産性と仕上がりを大きく向上させる鍵となります。乾燥という一見地味な工程にこそ、技術的な進化が求められており、その中心にあるのが赤外線という革新的な加熱手段なのです。

 

乾燥ムラの回避・塗装剥がれの抑制効果

 

赤外線乾燥の導入は、乾燥ムラの防止や塗膜剥がれといった施工不良を防ぐためにも大きなメリットがあります。従来の自然乾燥や温風乾燥では、外気温や湿度の影響を受けやすく、作業環境によって乾燥結果にムラが生じることが少なくありません。気温が低い冬季や湿度の高い梅雨時期などは、表面だけが先に乾き、内部の水分や溶剤が閉じ込められることで、塗装後に膨れや剥がれが発生するリスクが高まります。

 

リスク項目 通常乾燥 赤外線乾燥
外気温・湿度の影響 受けやすく仕上がりにムラが出やすい 影響を受けにくく安定した乾燥が可能
塗装面の均一加熱 難しく部位により乾燥差が発生 照射調整で全体を均一加熱できる
塗膜の密着性 内部に湿気が残ると剥がれの原因に 内部まで乾燥し密着性が向上
再塗装・補修の頻度 乾燥ムラにより高くなることがある 仕上がり安定により再作業のリスクが低減
季節ごとの作業安定性 気温・湿度の変動で品質がブレる 季節問わず一定品質を確保できる

 

このように赤外線乾燥は、乾燥の安定性・品質・効率のすべてにおいて優れた特性を持っており、作業者にとっても塗装結果の予測がしやすく、安心して使用できる乾燥方式です。高いクオリティが求められる板金塗装業界では、赤外線ヒーターを導入することで、作業の信頼性と顧客満足度を同時に高めることが可能になります。

ヒーターの種類とその違い

電気式とガス式の違い、導入コスト・安全性・取り扱いやすさ

 

板金塗装の現場で使われる乾燥用ヒーターには大きく分けて「電気式」と「ガス式」があり、それぞれに異なる特性と導入メリットがあります。どちらを選ぶかは、作業規模、使用環境、予算、安全性、操作性など多面的な視点から判断する必要があります。

 

比較項目 電気式ヒーター ガス式ヒーター
電源 100Vまたは200Vの電源を使用 ガス(LPGや都市ガス)を使用
加熱の立ち上がり 比較的早く、即加熱が可能 やや時間がかかるが高出力で加熱可能
対応環境 屋内でも安全に使用可能 換気や燃焼管理が必要、屋外向けが多い
メンテナンス性 定期点検は簡易で扱いやすい ガス装置の管理や安全点検が必要
移動性 軽量・コンパクトで持ち運びに便利 大型・据え置き型が多く設置は固定的
出力の強さ 中〜小規模作業に適している 大型車両・広範囲の乾燥に適している
ランニングコスト 使用時間と電力単価に依存 ガス価格と消費量に依存

 

選択肢としては、家庭向けや移動を伴う補修作業では電気式ヒーターが適しており、設備の整った塗装工場で短時間に大量処理したい場合にはガス式ヒーターが向いています。安全性や取り扱いやすさを重視するなら電気式、出力とスピードを重視するならガス式という棲み分けが基本となります。

 

カーボンヒーター・セラミック・ハロゲンの特徴比較

 

赤外線ヒーターには、熱源の構造や赤外線の発生方式によっていくつかのタイプがあります。中でも代表的なのが「カーボンヒーター」「セラミックヒーター」「ハロゲンヒーター」で、それぞれに適した用途や特性があります。

 

種類 放射波長 特徴 主な用途
カーボンヒーター 遠赤外線中心 均一加熱・省エネ・安全性高い 全体乾燥・一般作業向け
セラミックヒーター 中〜近赤外線 高温対応・加熱が早い 局所加熱・厚塗り対応
ハロゲンヒーター 近赤外線 最速加熱・高出力 スポット補修・高温短時間加熱

 

それぞれのヒーターには明確な特徴があり、作業内容や対象素材によって最適なタイプを選ぶことが、塗装品質の安定につながります。作業工程や塗料の種類、現場の設備状況を踏まえて、適切なヒーターを選定することが重要です。

 

赤外線の波長と塗装効果の関係・近赤外と遠赤外の使い分け

 

赤外線ヒーターが板金塗装の乾燥に用いられる理由は、熱の伝わり方にあります。赤外線は波長の違いによって「近赤外線」「中赤外線」「遠赤外線」に分かれ、それぞれ物質への到達深度と熱の伝わり方が異なります。塗装作業においては、乾燥させたい塗膜の厚さや材質に応じて、適切な波長を選ぶことが施工品質を大きく左右します。

 

近赤外線は波長が短く、金属表面に強く吸収されやすい特性があります。そのため、素早く表面温度を上昇させたいときや、スポット的に高温で乾燥したい場合に適しています。急速乾燥が可能なため、時間短縮が求められる現場においては有効です。

 

一方で遠赤外線は、波長が長いためエネルギーが穏やかに広がり、物質の内部までじんわりと浸透する性質があります。このため、厚塗りした塗膜や水性塗料など、内部までしっかりと乾燥させたい場合に向いています。焦げ付きやムラのリスクが低く、安定した仕上がりを得たいときに適しています。

 

赤外線の種類 波長の範囲 到達深度 主な特徴 適した用途
近赤外線 0.76〜1.5μm 表面近く 急速加熱、反応が早い スポット補修、高速乾燥
中赤外線 1.5〜3μm 中程度 汎用性あり、調整しやすい 一般的な塗装乾燥全般
遠赤外線 3〜1000μm 深部まで浸透 均一加熱、焦げ付きにくい 厚塗り塗装、水性塗料の乾燥

 

作業効率や仕上がり品質の向上を目指すのであれば、使用する塗料の特性や乾燥面積、目的に応じて最適な波長の赤外線ヒーターを選定することが重要です。誤った波長を使用すると、乾燥ムラや表面焼け、乾燥不足といったトラブルの原因にもなるため、波長の性質を理解した上での機器選びが求められます。赤外線の持つ物理特性を活かすことで、作業現場の乾燥品質は一段と高まり、結果として高い顧客満足度へとつながります。

用途別に見るおすすめの赤外線ヒーター

個人ユーザーにおすすめの小型・低価格タイプ

 

個人ユーザーが自宅のガレージやDIY環境で板金塗装を行う場合、作業スペースや電源の制約、費用面など複数の要素を考慮した上で赤外線ヒーターを選ぶ必要があります。100V電源に対応した小型の電気式赤外線ヒーターは、設置や取り扱いが簡単で、初めて赤外線乾燥に取り組む方でも安全に使いやすいのが特長です。

 

選定ポイント 推奨仕様の目安
電源 100V対応(家庭用コンセント使用)
出力 約0.5〜1.2kW
対応塗装範囲 約30〜50cm程度
サイズと重量 幅50cm以内、10kg未満が理想
温度制御 サーモスタット搭載
安全機能 自動停止・過熱防止センサー
移動性 キャスター付き、コンパクト形状

 

こうしたモデルは、自動車のドア1枚やバンパー部分などの補修作業に最適で、作業者自身が乾燥の状況を直接確認しながら作業できることも利点となります。電気式のため燃料補充の手間もなく、管理が簡単です。価格帯も比較的手が届きやすく、DIY需要の増加により各社から多くのバリエーションが展開されています。

 

町工場・整備工場で選ばれるベストバランスモデル

 

町工場や自動車整備工場では、個人利用よりも広い作業スペースと高い作業頻度に対応した赤外線ヒーターが求められます。そのため、100Vと200Vの両方に対応した出力可変タイプや、二灯・三灯式の中型モデルが多く選ばれています。これにより、小さな部品からドアやフェンダーなど中規模パネルの乾燥まで柔軟に対応することが可能です。

 

選定ポイント 推奨仕様の目安
電源 200V(出力安定性重視)または100V/200V両対応
出力 約1.5〜3.5kW
ヒーター構成 二灯〜三灯式、角度可変
対応塗装範囲 約70〜120cm以上
安全性 過熱防止・傾斜センサー
作業効率 タイマー、オートリセット機能搭載
移動性 スタンド付き、大型キャスター

 

このようなタイプの赤外線ヒーターは、耐久性と操作性のバランスが良く、導入後すぐに現場で活躍できる即戦力として重宝されます。照射角度や照射高さの自由度が高いため、作業者の技量に左右されにくく、安定した仕上がりが実現しやすいという特長があります。

 

大規模工場・量産ライン向けの高性能機種とは

 

大規模な塗装工場や自動車メーカーの量産ラインでは、1日あたりの処理台数が多く、作業のスピードと一貫性が求められます。こうした現場では、出力5kW以上の高性能ガス式ヒーターや、ライン搬送に組み込まれたトンネル型赤外線加熱システムなどが活躍しています。これらは単なる乾燥装置というよりも「システム設備」としての側面が強く、導入・設置・運用すべてが業務用に最適化されています。

 

選定ポイント 推奨仕様の目安
電源・燃料 高出力ガス式または工業用200V電源
出力 5kW以上、多灯式(4灯〜6灯)
システム制御 タッチパネル操作、プログラム設定機能
対応塗装範囲 車両全体またはライン一括乾燥
連続稼働性能 8時間以上の安定動作設計
安全機能 排気処理、過熱防止、自動冷却ファン搭載
導入方法 据え置き型または搬送ラインへの組込み型

 

このような高性能ヒーターは、導入コストこそ高めですが、それに見合うだけの作業効率と生産安定性を提供してくれます。近年では、エネルギー効率の向上を図るためにセンサー制御が可能なモデルも登場しており、製造業における省エネ施策の一環としても注目されています。

まとめ

板金塗装における赤外線ヒーターの活用は、乾燥時間の短縮や仕上がり品質の向上など、多くの現場でその効果が実感されています。とくに塗膜内部までしっかりと加熱できるという特性は、ムラのない均一な乾燥を可能にし、再塗装や塗装剥がれといった施工トラブルを大きく軽減することに貢献します。

 

電気式とガス式、さらにはカーボンやセラミックなどヒーターの種類ごとに異なる特性があるため、用途や環境に合った選定が重要です。使用する塗料の種類や、塗装面の広さ、作業頻度に応じて機能や出力を見極めることで、費用対効果を高めることができます。日常の補修作業にはコンパクトな電気式、大規模作業には高出力のガス式など、選択肢は幅広く存在します。

 

赤外線の波長についても、近赤外線は即時加熱に優れ、遠赤外線はじんわりと内部まで届くというように、目的によって使い分けることで、さらに仕上がりの安定性が向上します。乾燥時間の短縮や塗膜の密着性向上など、導入による効果は見逃せません。

 

塗装現場にとって、仕上がりの質や作業の効率は、顧客満足度や経営安定にも直結する要素です。赤外線ヒーターの導入を検討しているなら、まずは使用目的を明確にし、必要な出力や機能をしっかりと確認して選ぶことが失敗を防ぐ第一歩になります。無理な選択を避け、自分の作業環境に適した機器を導入することが、後悔のない選択につながるでしょう。

高品質な板金塗装でお車を美しく蘇らせます - 株式会社マサキ オート

株式会社マサキオートは、お客様の大切なお車の修理・整備から板金塗装まで、幅広いサービスを提供しております。経験豊富な技術者による高品質な施工と丁寧な対応で、安心してお任せいただけるサービスを目指しています。特に板金塗装では、お車の傷やへこみを美しく修復し、新車のような輝きを取り戻します。また、お客様のご要望に寄り添った最適なプランをご提案し、満足度の高い仕上がりをお届けいたします。お気軽にお問い合わせください。

株式会社マサキオート
株式会社マサキオート
住所 〒649-6246和歌山県岩出市吉田139
電話 0736-62-9385

お問い合わせ

よくある質問

Q.赤外線ヒーターを使うと板金塗装の乾燥時間はどれくらい変わるのですか?

A.赤外線ヒーターを使った乾燥は、通常の自然乾燥や温風乾燥と比較して作業時間を大幅に短縮できます。塗膜内部にまで赤外線がしっかりと浸透し、温度を均一に上げながら乾燥させることで、加熱ムラが起こりにくく、最短で効率よく仕上げることが可能です。塗装後の工程をスムーズに進めたい方にとって、乾燥時間を削減できるのは大きなメリットになります。

 

Q.電気式とガス式の赤外線ヒーターは、どちらが安全で取り扱いやすいのでしょうか?

A.取り扱いやすさを重視するなら、電源をつなぐだけで使える電気式ヒーターが適しています。電気式はコードやプラグを差し込むだけで加熱でき、コンパクトで移動性にも優れており、安全機能が充実している機種も多くあります。一方、ガス式は加熱力が強く、大規模な板金塗装や広範囲の乾燥に対応できますが、ガス管理や換気設備が必要となるため、設置やメンテナンスの面では注意が必要です。

 

Q.カーボンヒーターとハロゲンヒーターはどう違いますか?

A.カーボンヒーターは遠赤外線を多く含み、じんわりと内部まで熱を届けるのが特徴で、板金塗装のように均一な乾燥を求められる作業に向いています。温度がゆるやかに上がるため、塗装面を焦がすリスクが低く、初心者にも使いやすい仕様です。反対に、ハロゲンヒーターは近赤外線を利用しており、照射してすぐに加熱できるため、短時間でのスポット乾燥や高温乾燥を必要とする作業に適しています。用途や仕上がりの質によって選択肢が分かれます。

 

Q.赤外線ヒーターを使うと塗装の仕上がりにどんな違いが出ますか?

A.赤外線ヒーターを使用することで、塗膜の乾燥が均一になり、乾燥ムラや塗装剥がれといったトラブルを未然に防ぐことができます。加熱が塗装の内部にまでしっかり届くため、表面だけが先に乾いて内部に湿気が残るといったリスクが軽減されます。結果として、塗装面の光沢や密着性が安定し、美しい仕上がりが長持ちしやすくなる点が大きな魅力です。品質にこだわる方にとっては、赤外線ヒーターは欠かせない乾燥機能の一つです。

会社概要

会社名・・・株式会社マサキオート

所在地・・・〒649-6246 和歌山県岩出市吉田139

電話番号・・・0736-62-9385